歴史cafe 異分野の連携による歴史研究の支援、歴史研究の活用研究会 (歴史研究ビジネス活用研究会)

第1回歴史cafe 「現代クールジャパンの原型となる江戸時代のポップカルチャー漫画(黄表紙)から見た先端メディア産業、コンテンツクリエイティブ産業構造」~江戸時代の漫画(黄表紙)を題材に時代を読む~

ワークショップNo.130423rekisi

開催日 平成25年4月23日(火) 18:30~20:30 時間 18:30~20:30
場所 秋葉原UDX4F UDXオープンカレッジ  参加費 無料(1ドリンク+フード500円購入ください)
募集対象 歴史研究者、歴史が好き、歴史研究を支援したい、歴史研究に関わる様々な技術や方法がある、歴史研究者とビジネス交流したいなどの方々 募集人数 30名 

歴史研究ビジネス活用研究会、マンガ・イノベーションcafe、クールジャパンイノベーション研究会
第1回歴史cafe
現代クールジャパンの原型となる江戸時代のポップカルチャー漫画(黄表紙)から見た先端メディア産業、コンテンツクリエイティブ産業構造
~江戸時代の漫画(黄表紙)を題材に時代を読む~


【第1回歴史cafe概要】1-P1170501.JPG
テーマ : 「現代クールジャパンの原型となる江戸時代のポップカルチャー漫画(黄表紙)から見た先端メディア産業、コンテンツクリエイティブ産業構造」  ~江戸時代の漫画(黄表紙)を題材に時代を読む~

概 略 : 
江戸時代のPOPカルチャーとして「黄表紙」という漫画出版の文化があった。現代の週刊誌などの雑誌出版ビジネスとして当時の様々な流行としての歌舞伎役者、ファッション、化粧、事件や政治などの情報を解りやすく楽しく漫画と広告などを活用している。既にこの時代、大衆メディア産業として漫画のクリエイティブ産業として、また広告ビジネスなどのマネタイズの基礎となっており専門職業としての生業も成立していた。
今日、クールジャパン戦略として世界に誇る漫画やアニメのビジネスに携る方々のジャパンアイデンティティとしてこの時代を学び、世界に現代カルチャーの歴史やその重みを語れるようになることが関係者の論理構築とともに重要なことである。そのための歴史やビジネスモデルの変遷を江戸時代の黄表紙とその時代の大衆文化を学ぶ機会として頂きたい。

≪講演内容≫
1775年(安永4年)、江戸の出版書肆(地本問屋)の草分け鱗形屋孫兵衛は武士作家・恋川春町のデビュー作『金々先生栄花夢』を出版した。これが大人のマンガ・黄表紙の誕生だった。はじめ『金々先生栄花夢』に衝撃を受け刺激されたのは大田南畝などの武士のインテリ達だった。つづいて町人の知識層が、この大人のマンガに注目した。やがて武士作家達が黄表紙の著作をはじめると、新興出版書肆の蔦屋重三郎が武士作家達を抱え、老舗の鱗形屋に取って代わるように黄表紙出版というニュービジネスに進出、大人のマンガ・黄表紙は江戸市民の間で一大ブームとなる。その大人のマンガ・黄表紙の嚆矢となった『金々先生栄花夢』から、大人のマンガの全盛となった時代(田沼意次時代)背景と経済、出版ビジネス、風俗、絵画文化を読み解く。

講 師 : 棚橋正博 氏 早稲田大学大学院講師 文学博士

ファシリテータ : 廣常 啓一  新産業文化創出研究所 所長

詳細・お申込みは ⇒ http://www.town-college.com/udx/search/000972.php


講師プロフィール :
棚橋 正博(たなはしまさひろ)氏  早稲田大学大学院講師

3-P1170503.JPG1947年秋田県生まれ。早稲田大学大学院修士修了。日本近世文学専攻。文学博士。元・帝京大学教授。

本や雑誌、テレビ、ラジオ、講演会などを通じて、知られざる江戸の風俗文化を多くの江戸ファンに伝えることを使命としている。

著書は「黄表紙の研究」(若草書房)、「式亭三馬」(ペリカン社)、「十辺舎一九」(新典社)、「江戸の道楽」(講談社)、「江戸名所隅田川」「江戸戯作草紙」「教科書が載せられない名文」「捏造されたヒーロー、遠山金四郎」(小学館)、ほか多数。


※当日開催第2部概要「マンガ・イノベーションcafe」

テーマ :「マンガと場」

日 時 : 平成25年4月23日(火)19時30分~21時 

詳細・お申込みは ⇒ http://www.town-college.com/udx/search/000985.php

 

【異分野の連携による歴史研究の支援、歴史研究の活用研究会 (歴史研究ビジネス活用研究会)】
大学や研究機関の理工系研究や知財や技術、また経済や経営、社会学などは産業界との密接な連携など技術活用、ビジネス活用が進んでおります。しかし歴史などの研究、そして文献や美術、文学作品、関連データ、建築物や遺物、歴史ストーリーなどは重要な資料でありながらビジネス活用やマネタイズ、また研究活動のための産業界との連携や支援が難しいものとなっておりました。

本研究会では、こうした課題を解決し、歴史研究や教育が社会において重要な役割を果たすことのメッセージとそのために産業界などとの連携のほか、研究や教育に対しての支援、またビジネス活用などへと発展させていけることを目指すものです。

こうした異分野の連携や支援、またビジネス化などの例としては「最先端科学や技術設備による歴史事実の解明」「歴史文献やデータのコンテンツ活用」「歴史研究から解る過去の技術の現代への応用」「観光資源としての活用」など様々な切り口やテーマが想定されます。

様々な歴史の範囲や地域、時代などを研究調査に携わる、また教育に携わる有識者を囲み想定される異分野の研究連携や産業連携の仮説と関連業界の方々の発表などを併せて進めていきます。

【歴史cafeから目的別研究会へ】
異分野の連携のための導入口としては交流からスタートし、テーマやプロジェクトに応じた研究会やワーキングを都度、組成していきます。交流方法としては話題提供のセミナーや参加者プレゼンテーションを「歴史cafe」を定期的に開催いたします。

この中から、具体的テーマによるメンバーのためのセミナーやワーキングをプロジェクトマネジメントなどの支援により事業化や市場導入、実証実験などへと発展させていくものです。

歴史研究者のプレゼンテーションの場としても またそれを活用する技術やアイデアをお持ちの方々のプレゼンテーションの場としても「歴史cafe」のビジネスアライアンスのプラットフォームをご活用下さい。

「歴史cafe」は「サイエンスcafe」同様、歴史が好きである、研究連携したい、ビジネスに役立てたいなど様々な関心のある方々が自由に参加でき、飲み物(アルコー含む)や軽食を食べながら「ゆる~く」交流するトークライブとなります。

【第1回歴史cafeの開催】
4月23日に「クールジャパンイノベーション研究会」と「マンガ・イノベーションcafe」と「歴史研究ビジネス活用研究会」の3グループ共催で第1回の「歴史cafe」を開催いたします。

テーマは「現代クールジャパンの原型となる江戸時代のポップカルチャー漫画(黄表紙)から見た先端メディア産業、コンテンツクリエイティブ産業構造」


【関連facebookページ】先端科学技術による歴史解明及びビジネス活用研究会

新産業文化創出研究所 所長 廣常啓一からは、「黄表紙というマンガのビジネスモデルの原型が存在していた。そこでは、マンガ家、出版、広告のビジネスモデルが成立していた。ビジネスのルーツとして歴史をとらえ、クールジャパン戦略としてどのように我々がかかわっていくことができるか、議論していきたい」と述べられた。 今回話題提供をいただいたのは、早稲田大学大学院講師 文学博士 棚橋正博 氏。「1776年はアメリカが独立する年ですが、日本では前年、マンガ文化が花開いていました。今日は、黄表紙の『金々先生栄花夢』から、マンガの原型を見ていくことにします。」 「江戸では1634年頃(正確には分かっていない)、表紙が赤い赤本と呼ばれる草双紙が流行り、読者層を増やしていきました。出版社は、黄表紙と同じで一世紀半前から江戸文学を作り上げていきました。」「赤本の時代を経て青本に変わりますが、性教育なども入り、読者年齢層が少し高くなります。黄表紙で、大人のマンガとなります。」
「黄表紙では、内容のマンガの一部が表紙となっており、今の手法がこの時には始まっていたことがわかります。『金々先生栄花夢』のストーリは単純で、江戸にお金儲けに来た主人公が店で粟餅を注文し、粟餅を作っている間の夢を描いた物語です。」 「当時の人からは高い評価を受けていました。詳しく見ていくと、絵やことばから時代背景を含めた様々なことが読み取れることがわかりました。つまり絵の中に時代背景をはめ込んでいった作品であると言えます。」「『心学早染草』という染粉と黄表紙の本が合体したものも生まれました。」 「この黄表紙から20年後には、本の片隅に広告が載っていました。化粧品の広告などが掲載されたことから、若い女性が読者だったことがわかります。」