健康医療セミナー「がん」~know(≠no)more cancer

もっと知ってほしい「インターネットがん医療情報」のこと」

ワークショップNo.110618

開催日 平成23年6月18日(土) 13:00~16:30 時間 13:00~16:30
場所 秋葉原UDX 4F 先端ナレッジフィールド UDXギャラリー 参加費 無料
募集対象 がん患者、そのご家族、健康、医療に関心がある方、がんに関心がある方、医療関係者、他 募集人数 100名
【know(≠no)more cancer】
テーマはもっと知ってほしい「インターネットがん医療情報」のこと」
肺がん、胃がん、大腸がん、肝がん、乳がん、婦人科がん、泌尿器がんなど、各回テーマを設け、その分野のエキスパートをお招きします。専門医によるレクチャーとパネルディスカッション、Q&Aセッションなど、がんについての最適な情報を提供します。毎月第三土曜日が定例となっています。
 
【プログラム】
13:00-13:15 開会挨拶   
 
13:15-14:00  基調講演① 「インターネットにおけるがん医療情報の問題点と将来展望」
東京大学医学部附属病院 呼吸器内科 助教 後藤 悌 氏 
 
14:00-14:30  基調講演② 「NPO法人の取り組み:キャンサーチャンネル」
NPO法人キャンサーネットジャパン事務局長 柳澤 昭浩 氏
14:30-14:45 休憩       
 
14:45-15:15 基調講演③ 「民間・メディアの取り組み:アピタル乳がん夜間学校」
朝日新聞東京本社 報道局(アピタル編集長) 平子 義紀 氏
 
15:15-15:45 基調講演④ 国立がん研究センターの取り組み:がん情報サービス
国立がん研究センターがん対策情報センター 副センター長 若尾 文彦 氏
 
15:45-15:50 休憩
 
15:50-16:45  Q&A セッション  もっと知ってほしい「インターネットのがん医療情報」のこと
司会: NPO法人キャンサーネットジャパン川上 祥子
パネリスト:
東京大学医学部附属病院 呼吸器内科 助教 後藤 悌 氏
NPO法人キャンサーネットジャパン 事務局長 柳澤 昭浩 氏
朝日新聞東京本社 報道局(アピタル編集長) 平子 義紀 氏
国立がん研究センターがん対策情報センター 副センター長 若尾 文彦 氏
 
16:45-16:50 閉会挨拶 
 
【主催者総評】
 
月に1度、定期的に開催される「がん」に関するワークショップ。
今回は「インターネットで得るがんの情報」がテーマ。
様々な情報が飛び交う現代において、がんについて得る情報のツールの一つとして、インターネットがあり、その有効性や、気をつけなくてはいけない事、問題点などが取り上げられた。
インターネットの検索エンジン(Yahoo!やGoogleなど)を使って例えば、「がん  治る」と入力をして、検索をすると、1,760万件もの検索結果が出てくる。これだけの莫大な情報量の中から、必ずしも自分が知りたい情報を得る事は難しい。
20年前、インターネットが発達していなかった頃は、がんに関する情報は「信頼性の高い」情報を発信する事に意義があった。現代では、情報が氾濫をしており、「信頼性の高い情報」も増えたが、その情報がどこにあり、かつ分かりやすく伝える事が必要な時代になっている。
 
  上記の状況の中においても、現代では医療情報の入手源はインターネットがトップに立っている。インターネットの特徴として、「欲しい時に欲しい情報が手に入る」「SNSなど、日常的なコミュニケーションの補助をしてくれる」「情報を得るだけでなく、自ら情報発信が出来る」などが特徴である。その結果、情報が氾濫する事もあり、どの情報が正しいかわかりにくくなっている。例えば、「肺がん」というキーワードで検索をして、上位に出てくる30サイトを検証すると、「肺がん」にまつわるスポンサーや広告サイトが目立ち、実際に有益となるようなサイトは3つ程度しかなかった。
正しい情報を入手するためには「誰が」「どういう情報源で」「いつ」発信した情報なのかを見極める必要があり、また、そのサイトに「広告制作」「利益相反」するような事はないかなども確認して、信頼性を確かめる必要もある。
 
 紙媒体などのメディアも、インターネットを使った情報発信は既に行っており、朝日新聞においては、そのブランド力を持って、正確な医療情報発信をしたいと考え、「アピタル」というサイトを立ち上げ、サイト内の様々なブログや乳がん夜間学校などのサイトについての講義もなされた。
 
国立がん研究センターがん対策情報センターはWebサイト「がん情報サービス」を開設し、有益な情報発信をしている。同時に紙媒体なども並行して情報発信をしており、様々な形で情報発信を行なっている。一つのコンテンツである「患者必携」はi-phoneでも閲覧可能。
臨床試験の情報も掲載しており、各団体が行っている臨床試験情報のデータベースにリンクを貼っており、情報が得られる。
 
パネルディスカッションでは、がんや医療領域にとどまらず、特にTwitterでの情報発信についての議論がなされ、政府等を初めとした公的機関なども公式アカウントを持って発信する事が必要で、デマや風説が流れた場合に、それらを打ち消す役割を担う事も出来るのではないかという意見もあった。
 
どの情報が有益で正確なのかという結論を出す事は難しいが、不要な情報やデマ、スポンサー絡みの情報を鵜呑みにしないように、注意深く調べ、分からない事があれば、病院に聞いたりする事が大切である。

 

今回は、特定のがんのテーマではなく、「インターネットから得るがん情報」がテーマ 東京大学医学部附属病院 呼吸器内科 助教 後藤 悌 氏   検索エンジンの検索結果についての様々な検証結果を披露。「正しい判断を持って情報を見極めなくてはいけない」 朝日新聞東京本社 報道局(アピタル編集長) 平子 義紀 氏   朝日新聞社の医療と健康関連の情報を集めた医療サイト「apital(アピタル)」は様々な医療情報を得られる。
国立がん研究センターがん対策情報センター 副センター長 若尾 文彦 氏  当センターのWebサイト「がん情報サービス」では<患者必携>などの情報提供をされている。