バリアフリープロダクト研究会、ヘルスケアビジネス研究会、CSRアウトリーチ研究会

(第2回)目の不自由な方が見えるようになる眼鏡開発の異分野連携プロジェクト

ワークショップNo.120208bf

開催日 平成24年2月8日(水)16:00~18:00 時間 16:00~18:00
場所 秋葉原UDX4F 先端ナレッジフ ィールド UDXオープンカレッジ 参加費 無料
募集対象 バリアフリー商品関連メーカー及び販社、研究者、医療関係者、工業デザイナー、マーケティングプランナー、NPO、その他 募集人数 20名

第2回目の研究会が開催されました。大阪市立大学の志水先生から基調報告がなされたほか、AR対応電子メガネ、片眼の悪い方用メガネ開発のための研究、前回の会議を踏まえたデザイン紹介などがなわれました。携帯電話との連動やマーケットの検討など、活発な意見交換がなされました。


【バリアフリープロダクト研究会とは】
 
バリアフリープロダクト研究会は医工連携、デザイナー、マーケッター、NPOや患者、障害者など異分野の方々がオープンイノベーションのために連携してバリアフリーの製品やサービスを開発、普及させるプロジェクトです。

視覚、聴覚、味覚、嗅覚、触覚などの感覚障害や手足などの障害などの支援や課題解決を行います。基礎的な人間科学や医学、製品化のための工学やデザイン、より誰でもスムーズに使えるようにするためのインタラクションデザインや普及促進のマーケティング、商品価値化のためのブランド構築など、バリアフリー商品に欠如している機能なども異分野の連携により価値創造するものとします。
 
いくつかの課題解決テーマやミッションを課題を持つ障害者や患者などからの提案、また医療や介護現場からの要求、技術シーズやアイデアからの提案など様々な角度からプロジェクトの核となるものからミッションを出し、異分野のプロジェクトなどによりオープン、またはクローズドなプロジェクトを形成します。
 
【バリアフリープロダクト研究会 ミッション1:視覚障がい支援】
『目の不自由な方が見えるようになる眼鏡開発の異分野連携プロジェクト』
 
基礎技術としては大阪市立大学の志水名誉教授などのチームが開発したウェアラブル網膜投影型電子めがねによる低視覚者支援から複合現実感までの医工連携成果などの製品化、普及促進のプロジェクトを取り上げます。
⇒⇒インタラクションデザイン、プロモーションなどのチームとともにより実用性のある眼鏡開発を行います。
⇒⇒その他の技術や製品、材料との組み合わせによるアッセンブルや製造メーカーや販路マッチングなども行います。
⇒⇒これ以外の独自の視覚回復や支援のアイデアや技術の製品化、実用化プロジェクトも受け付けています。
 
■基礎技術
加齢性黄班変性などは眼球内部の網膜中央部の直径2mmの優れた感度と分解能を持つ黄班が傷ついたことにより視力が低下または見えなくなっています。
ただし、人間の眼球内部の後半部全てが網膜であり、受光特性を持ちますが未使用部分が大半となります。この部分に水晶体を通した映像を屈折させ投影することで小型カメラからの映像を見ることができます。
 
【当日プログラム】
■ ご挨拶及び研究会趣旨説明 新産業文化研究所 廣常啓一

■ 基調報告 大阪市立大学 名誉教授 工学博士 志水英二 氏 

■ プレゼンテーション ロービジョンラボ 代表 樋口昌男氏
  「高機能なAR対応電子メガネ」
  低視力者の視力が向上できる電子めがねに新しい機能を付加したAR型電子めがね(複合現実感向けに改良した電子めがね)についての説明と実演を行います。これも映像表示に網膜投影方式を用いていますので、低視力者のAR支援に役立ちますが、それ以外に、網膜投影方式の特長である視覚生理に優しいAR立体映像表示、「見る」でなく「見えてしまう」という特長を生かしたAR型スポーツ用サングラスライダー、サイクルツーリング用サングラスを実現することができます。
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■ プレゼンテーション 国立大学法人山梨大学 医学工学総合研究部 助教 豊浦正広氏
  「片眼での距離感把握のための映像生成」
  片眼失明・弱視者に距離感を与えるための装置である「片眼鏡」の開発をしています.利用者の目線位置に2台のカメラを取り付け,利用者目線での距離を獲得します.獲得した距離を焦点ぼけとして重畳表示することで,一つの映像からでも距離感を感じることのできるものを健常な眼に提示します.片眼鏡実現のための要素技術を紹介し,これからの課題を挙げます.

■ プレゼンテーション インダストリアルデザイナー 黒川祐介氏
 前回の研究会を踏まえ、3種類のデザインの紹介

■ フリーディスカッション
<ファシリテーター  新産業文化創出研究所 所長 廣常啓一>
 
【過去の関連ワークショップ】
・1月18日 (第1回)「バリアフリー研究会 ミッション1」
 ⇒ http://www.icic.jp/workshop/cat/iw/000753.html
 
【関連facebookページ】

今後は聴覚障害ソリューションでは「聞こえなくなった人に再び音の感動を」のミッション。「聴覚障害者、視覚障害者に映画やコンサート、ミュージカルを」などのミッションも予定しています。

第一回目の研究会開催の模様 
⇒ http://www.icic.jp/workshop/cat/iw/000753.html

新産業文化創出研究所の廣常からは、異分野の技術的な話をコーディネート、ファシリテートしながらプロジェクト化、事業化、商品化していく旨が話された。 大阪市立大学の志水先生からは、基礎技術の説明、課題などが述べられた。「目の悪い人が駅の時刻表などを見ることができるような商品が必要。」 ロービジョンラボの樋口氏からは、立体を見るときに目のレンズ調節が不要なAR対応電子メガネのプレゼンテーションをしていただいた。
山梨大学の豊浦先生からは、片眼が不自由な方が手元の細かい作業や段差の検知が可能となる映像生成に関する研究を発表していただいた。 前回の研究会内容を踏まえ、インダストリアルデザイナーである黒川氏からは3種類のメガネデザイン案が発表された。 参加者同士、活発な意見交換がなされた。